キズ・やけどなどの外傷
形成外科では切り傷・すり傷等に対して、できるだけキズあとが残らないよう早くきれいに治るように処置します。
皮膚をやさしく愛護的に扱います。決して皮膚を太いピンセットで強くつかみません。
また太い糸できつくしばりません。
縫った糸の跡をつけないよう細い糸で、キズの縁をぴったり合わせて縫合します。
この為には「真皮埋没縫合」という特殊な技術を要します。
また「土や泥砂の付着をきれいに取り除く」「斜めにそげて切れた傷は縁を真直ぐ切り整えてから縫合する」など細かく気を配り更に「キズの状態に合った外用軟膏を選択する」こともキズを早くきれいに治すためです。
ケガや手術のキズあとを修正するのも形成外科です。
修正手術で目立たなく(傷跡の幅を細くする、段差をなくす、つっぱりをなくす等)します。瘢痕(キズあと)の修正手術は保険適応です。
数日後に表面がカサカサ・ザラザラして表層の角質層が剥がれ落ちます。
治療は、初期には炎症止めの軟膏(ステロイド入り等)を外用します。
その後は保湿に努めます。
約2週間程度で治癒します。
早期の上皮化により、一般的には目立った瘢痕は残りません。
治癒に2週間以上かかります。
面積が広い場合は皮膚移植等の手術が必要なことがあります。
目立つ熱傷瘢痕や手術瘢痕が残ります。治療は、初期には炎症止めの軟膏(ステロイド入り等)を外用します。
その後は熱傷潰瘍に対する軟膏治療を行います。
必要に応じて、創傷治癒促進剤含有軟膏や創傷被覆材などを用います。
適切な薬剤の選択が早期治癒につながり瘢痕、色素沈着、ひきつれの形成を最小限に抑えます。
皮膚移植等の手術治療が必要で、高度の障害(運動障害、機能障害、整容面の障害)が残る場合があります。